真田将太朗 第2回個展
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真田将太朗 第2回個展
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画家・真田将太朗は、進化を続ける氏の絵画約30点を展示する個展「ACROSS」を、2023年2月2日(木)から2月7日(火)の期間、神保町を代表するギャラリー「文房堂ギャラリー」にて開催いたします。
美とは何か
大胆かつ緻密な絵画を生み出す、今注目の現代アーティスト 真田将太朗氏。在学中の東京藝術大学では美学を専攻しています。混迷を極め、答えのない時代に「美とは何か」を真摯に、かつ丁寧に追求し続ける氏による最新の美をご覧いただけるイベントです。会期中、氏の初挑戦となる超大型絵画(F120号x3サイズ)の制作風景をご覧いただけます。
ここ数年、世界は大きく変化した。
文化を巻き込む生活様式の変化は、新たな思想と価値観を創出する。信念の無い平等や見せかけの多様性は、さらなる社会の分断を生み、この世に溢れる情報の波は、混沌のうねりに姿を変えた。
そこにあった表現への衝動すら、図らずとも変質を余儀なくされている。芸術が与える「揺らぎ」と、変わることのない美の根源を見つめるには、私たちは迷いの多い世界に生きている。
絵画とは、痕跡である。
それは私たちが存在する証であり、歴史という大きな物語の挿絵であり、人が表現に生きた事実でもある。
力強い痕跡が残る平面は、絶えず進む時間と変化を続ける空間とが複雑に交差する世界に、新たな感覚との出会いをもたらす。
個展「ACROSS」では、この時代に生きる表現者が、自己の肉体と精神を通して見つめた世界を絵画に託して開示する。時代の痕跡を映す平面と、新たな試みによる表現の交差が、変わることのないものを人々の心に残すように。
真田将太朗
真田将太朗×JPCO
コラボイベント
Shotaro Sanada Livepaint Fes
featuring JPCO
会期中週末にあたる2023年2月4日(土)・5日(日)には、YouTubeでの総再生回数500万回を突破し、オーケストラサウンドの社会への浸透と裾野の拡大を着実に達成する一方、氏と同様「美とは何か」を音楽的側面から追求する音楽家集団JPCO(Japan Popular Classics Orchestra)と共に初のライブペインティング『Shotaro Sanada Livepaint Fes featuring JPCO』を開催いたします。
真田将太朗氏がJPCOの演奏に合わせ、100号の絵画を1日2枚、会期中4枚仕上げる非常に濃密なイベントです。
2月4日(土) 入替なし2セット
14:30〜 開場
15:00〜 Live Fes 第一部
16:00〜 Live Fes 第二部
2月5日(日) 入替なし2セット
14:30〜 開場
15:00〜 Live Fes 第一部
16:00〜 Live Fes 第二部
私たちは忘れていないか。
目覚ましい技術の発展で、いつでも、どこでも、どんな形でも、自分の好きな音楽が聴ける時代になった。
鍵盤を叩き、あるいは弓を弦で擦る。そのような物理的な営みで生まれた空気の振動は、二度と再現できない。
たとえその一部をデジタルなデータとして、無限に複製ができるように加工しても、そうして再現できるのはほんの一部でしかないことを。
私たちは忘れていないか、その一瞬一瞬を愛することを。
もっと大袈裟にいえば、歴史の目撃者となり、証人となることを。
将太朗くんとの新しい試み「ACROSS」を通して、音楽の持つそんな一期一会な側面を少しでも取り戻すことができるのではないか。
そんな願いがこもったイベントです。
どうかお楽しみに。
久保田千陽